MENU

アラフォー女の脳梗塞日誌④ 夜間救急外来での検査のお話 その1

救急外来検査その1

こんにちは、Dama子です🦉

実は大手旅行会社出身でして、脳梗塞による視野障害を負いつつ、寝たきりママンを在宅介護しながら頑張ってときどき旅しています✈️

2023年初夏、まだ40代に入って間もないDama子は脳梗塞を発症しました。後遺症は残りましたし再発に怯えながらも社会復帰をしている途中です。今回はそんなDama子が実体験をもとに、夜間救急外来でどんな検査をして脳梗塞の診断に至ったかをお伝えしていきたいと思います。

42歳、女、脳梗塞を発症するにはやや珍しい条件でした。近い条件の罹患者情報は少なく、共有できる相手もおらず、仕事も一度クビ状態になり孤独を感じていました。同じように若くして脳梗塞を発症してしまった方と少しでも情報を共有できればと思い、経験したこと、負った障害のことをシリーズでお届けしたいと思います。

Dama子

☝️この記事ではこのようなことをお伝えします

・脳梗塞診断までの検査

・検査の待ち時間は思っているより長い

・病院で待っているととにかく寒い、待合も寒ければ検査室はもっと寒い(大型精密機器があるからしょうがない!)

脳梗塞は障害の度合いも様々です。身体が動く私はまだまだマシな方です。これを読まれる方の中にはより重度の障害を負い懸命なリハビリをされている方もおられることと思います。軽度の障害で何を大袈裟な、と不快に思われる方もいらっしゃるかと思いますが、それでも誰か1人でもこの記事が役に立つことを祈って、そして自身を鼓舞するために書き記していきたいと思います。

ちなみにDama子は寝たきりの母を在宅介護しています。寝たきりの原因は再発を繰り返した脳梗塞。不思議なことに母の記録できている最後の脳梗塞の場所とDama子の脳梗塞の場所が一緒なのです。そして母の最初の脳梗塞はなんと母が28歳の時‼️母娘揃ってまぁ早いこと。親子って似るもんですね。

母の介護と自身の脳梗塞については、記事を書く上で必要となる医療的な情報も一般的に浸透率の高そうな範囲で適度に盛り込みますが、専門的な知識をお伝えすることが目的ではなく当事者として経験者し感じたものをお伝えすることを主旨としています。

この「持病編」では、40代前半にして三大疾病のうちの一つ「脳卒中」に分類される「脳梗塞」を発症した体験談をシリーズでお届けします。

今回は夜間救急で病院に到着してから入院に至るまでの検査のお話その1をお届けします。

※当記事はいつもよりさらに文句タラタラの声が漏れてしまっています

目次

夜間救急外来での検査のお話 その1 眼科→CT→MRI

最初の診察 眼科

今回の脳梗塞、自覚する症状としては多分視野欠損だけでしたので、両鼻にぶっ刺されるコロナ検査を突破して夜間救急の眼科を受診することになりました。

正直頼りない先生でした。両目は見えていて、両目とも左側が見えないと言っているのにどうも伝わってない感じが。機械ではなく指を使った簡単な視野チェックをして、再三伝えてもその視野の状況がなかなか伝わらない。そして疑われたのが「網膜剥離」。いや、それは違うと思う。素人の私でも絶対そうじゃないとわかる。そもそも両目とも視力や見え方(視野ではなく)は変わってないと伝えているし、「両目とも左側の視野がなくなった」と言っている。キックボクシングのレッスン中だったけれどそれはただのフィットネスで、殴られることも無ければサンドバッグもエアータイプなので頭部への反動もほぼ無いということも伝えています。

ちなみに私、もうこの時点で9割方脳だとほぼ確信していました。残りの1割は違っていて欲しいと言う希望。

CT検査

そして念のためCTを撮りましょうかと。いや、念のためじゃなくて真っ先にそう言ってくださいよ先生。眼科なら視神経として脳と直結している分野でしょう?とはいえ夜間診てくださっている先生にそんなことは言えません。いや、言いたかったけど堪えた。

そしてCTの画像を見ると右後頭葉(その時点では脳の画像の1エリアと言う認識)がかすかに白くなっていました。しかし、それでもこの先生は

「この辺が少し気にはなりますけど、、、、少し白いような、、、うーーん、、、、、、、、、」

『気にはなりますけど』だと!?なんですって!?!?こんな画像、私ごときが見たって大ピンチ感ありますけど!?

さすがにそのままやり過ごされては不安なので控えめに進言します。

Dama子

え、白いようなじゃなくて、白いと思いますけど。
MRIして欲しいですけど

ちょっと上の先生にも相談してみます、、、

え?そんな頼りになる先生いるならもっと早く聞いてよ。。。

と、心底思うけれど医療機関なんてそれこそ人が足りていない環境でましてや夜間救急、受け入れてくれるだけでありがたいことです。ここもグッと我慢我慢。こんな深夜に診てもらえるだけ私はラッキーと思わなければ。

ただね、このあと「上の先生」に相談しに「行った」んですよ。え?わざわざ行くの?画像共有で電話じゃダメなの?結局眼科の全然が「上の先生」のところから戻ってくるまで30分以上はかかりました。その間、5月なのにくっそ寒い廊下で震えて待っていました。上着も持っていましたがそれでも寒い。毛布なんぞ貸してくれない。そしてトイレが相変わらずひたすら近い。

検査や診断には時間がかかることは承知しているつもりです。でもね、脳疾患を疑いがわずかでも湧いた時点で、11秒を争う初期治療という観点からしても「わざわざ行く」のってどうなの。もうちょっとシステム改めて欲しいところです。広い敷地の大学病院、「上の先生」のところにいったいどこまで行ったんだろう。。。

ちなみにこの時点で深夜1:30は回っていました。病院に着いてから3時間、視野が欠損してから(症状が出てから)5時間30分。もうとっくに血栓を溶かす治療の適用範囲外になっていました。

血栓を溶かす治療は脳梗塞発症後4.5時間以内の超急性期までが有効だそうです。4.5時間以内の早期に詰まってしまった血管を再開通させると回復の可能性が劇的に高くなります。ゆえに脳梗塞への初動は11秒を争うのです。

以前の記事で書きましたが、私、発症時にアカンパターンの「様子を見る」を選んでしまったのです。これをしてしまうと血栓を溶かす治療が受けられる可能性が下がってしまいます。

ただし、血管の状態によって血管が裂けて出血がすると止まらなくなり、かえって重い障害を負ったり、時に死に至る可能性もあるようです。必ずしも血栓を溶かす治療が最適解ではない。

ということを後にお世話になる先生に伺いました。

MRIでより精密な検査を

さて、話を元に戻します。「上の先生のところ」まで聞きに行った眼科の当直医が戻ってきました。今からMRIを撮りますと。もうちょっと早く判断して欲しかった。そしてここ、この廊下寒すぎるし。もう身体冷え切って震えてます。これが病人の待つ場所⁉︎せめて受け入れたなら温度管理くらいは気にかけて欲しい。。。ちなみにこの病院での「温度管理」、後々にさらにやっかいなことをしてくれますがそれはまた別記事にて。

MRIを取りに別の建物へ。この病院での検査は行ったりきたりなのです。シャトルバンで移動し、MRIを撮影。ちなみに私、一応最初から脳梗塞を疑っていたのでMRIを撮ることを想定していました。救急車に乗る前に寝る時も身につけていたアクセサリーも外し、下着・服も全て金属の付いていないものに着替え、化粧は、、、もうレッスン中に汗でほぼ取れていた状態で臨みました。なのでスムーズに検査に移行できました。それにしても検査室はさらに寒い動くなと言われても冷え切った身体の震えが止まらない。まぁ頭は固定されているので動かなかったけれど、油断すると歯がガチガチ震えそう。

そして結果は、、、

脳梗塞と診断

MRI画像診断の結果はやはりの「脳梗塞」でした。右後頭葉が丸々白く(CTよりもはっきり見えます)写っており、左側視野欠損と考えられる症状も一致。

想定していたとはいえやはり突きつけられるとダメージが大きい。40代前半にして脳梗塞って。なにより、度重なる脳梗塞で寝たきりのママンをそれなりに必死で介護してきた私がまさか同じ疾患にかかるとは。冗談にも程がある。ママンの脳梗塞の遍歴をずっと介護しながら見てきているので、自分も同じように寝たきりになってしまうんじゃないかとビビり散らしています。

怯える理由は脳梗塞の再発率の高さ

一般的には脳梗塞発症後1年以内で再発率10%5年で35%10年で50%といわれており、かなり高いのです。

なぜこれほど再発率が高いかと言うと、脳梗塞になると言うことはそれ相応の因子を持ち合わせているからです。

現にうちのママンは心房細動(頻脈性不整脈)持ちで記録できている脳梗塞としてはを7回ほど繰り返しています。ここ数年は完全寝たきりでおそらく小さい脳梗塞はさらに起こっていると思われますが、今更検査したところでというのが現状です。薬は服用しているので最初の以外は一つ一つは小さいです。が、一つ一つの脳梗塞が確実に機能を奪っていくと言うそれはそれで真綿で首を締められているようなものです。

でもでも、え?私そこまで身体に問題なくない⁉︎

血圧高くない。コレステロール値も高くない。痩せてもないけど太ってもいない。糖尿病でもない。ピルを服用しているので定期的に血液検査もしているけれど、直近の検査でも異常は無し。

原因についてはここから先様々な検査で調べていくことになります。結果的に入院中の検査で「塞栓源不明脳梗塞」(原因が断定できない脳梗塞)と診断されました。

その診断に至るのはまだまだ先のことです。そして入院に至る検査はMRIで脳梗塞と診断されて終わりではありません。もう一つ検査があります。造影CT検査です。

初期検査が完了するまで先はまだまだ長い深夜2:30。この時点ではまだ入院とははっきりと言い渡されていないので家に帰る希望を失っていないDama子。いや、脳梗塞と診断された時点で帰れないだろうとは頭では理解していましたが、これがいわゆる正常性バイアスというものでしょうか、それでも帰るという思考を消せずにいました。

Dama子

あーー、、、電車終わっちゃったしタクシーか、¥5,000くらいで帰れるかな。同行してくれている叔母は寒い廊下で大丈夫だろうか。父に連絡しないと心配しているな。ママンの体位交換で起きてるだろうから電話しよう。あれ、ここで電話していいのかな。最愛の文鳥はちゃんと寝てるかな。それにしても寒い、とにかく寒い。

それにしてもそれにしても。

あーーーーーーーーーっ、トイレ行きたい!!!トイレトイレトイレ!!

ここからまた長い朝までのお話は次の記事でお話したいと思います。

年齢的に周囲には介護や大病の経験者は少なく、介護や脳疾患を抱えている同年代と情報共有ができなく孤独や不安や諦めを抱えていました。もしもっと共感できる情報が得られたなら、、、と思い、自身が直面している長期に渡る在宅介護のお話、自身が大病を患ったお話を発信することにしました。この情報が少しでも似たような悩みや不安、ストレスを抱えている誰かの役に立てればと思っています。そしてそんな中でも絶対に譲れない最大の生きる糧「旅」のお話も、元旅行会社勤務のDama子がお役立ち情報を含めてお届けします!

同じく若くして発症した方々の参考になれば、少しでも寄り添えればと思っております。

Dama子

脳梗塞で要介護5の寝たきりママンの在宅介護歴8年、自身も脳梗塞で片側視野欠損してしまって色々諦めかけたけど旅と開業の夢だけはひっそり追い続けることにしたアラフォー独身女です。自身が経験した介護と大病、そして旅のお話を発信していきます。

では次の記事でお会いしましょう。ごきげんよう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次